確かな愛の物語

こにゃちは!!昨日1月9日は飛蔵(19)の日.。.:*♡
なーんてTwitterで言い出し、昨日は友達とわちゃわちゃ楽しんだ舞彩です!!

こっちにも何か上げたかったのですが…
仕事明けなのもあり、無理でした💦

来年は何かしたい…(鬼が笑うよ)



さて、やっとこさ続き物のアップです💦

女の子蔵馬ちゃんです💦
このblogを始めたきっかけは蔵馬ちゃんを描き始めたことからだったので…
復活後の続き物一発目はこれにしようと思っておりました。

苦手な方はすみません💦
大丈夫な方、お付き合いいただけたら幸いです✧*。


それでは女の子蔵馬ちゃんが大丈夫な方はどうぞ~(*^-^*)








《第2章・二人の距離》

入学式を終え一年生は教室へと戻った。
まだまだ馴染めない面々のなか、僅かばかりの緊張を胸に担任が来るまでの暫しの休憩時間を過ごしている。


「いや~相変わらずの注目振りだね。蔵馬」
席に着いた蔵馬に話掛けるいつもの顔…
蔵馬と一緒に…という理由もあったが、中学時代からやっているバレーの強豪校ということもあり、同じ高校に来たぼたんだ。また同じクラスになったと判ったときは抱き合って喜んだ。

「何が?」
「だから、ほら、周り見てみなよ」
蔵馬が教室を見渡すと、彼女を見るいくつもの男子生徒の視線が。そして蔵馬と目が合うとぱっと目を逸らす。
明らかに意識しているその様子に、蔵馬は居心地悪そうに視線をぼたんへと戻した。
「さっきの挨拶んときも、みんなあんたの事見てたよ」
「何言ってんのぼたんちゃん…壇に上がるんだから…それを見てただけじゃない」
ほんの少し頬を紅くし、柔らかく否定する。
「またまた~。高校では何人のオトコを泣かすのかね~」
「もう…なぁにそれ…やめてよ…」
からかうぼたんに溜め息交じりで小さな抵抗。

「それに…さっきの挨拶だって緊張してちょっと噛んじゃったし…。カッコ悪かったでしょう?」

飛影に聞かれてたと思うと恥ずかしい。
でも少ししょげる蔵馬もそれはそれは可愛らしくて、思わずぼたんも紅くなる。

「あんたってズルイ…」
素直な女子の感想だ。




「ねぇねぇ、南野さん…?」
会話を楽しむ二人に突如割り込んできた男子生徒。
見上げるとそこにはなかなかのイケメンがにっこり微笑み蔵馬を見ている。
「はい…?」
名前も知らない男の声かけに幾分警戒したように返事をした。
対して返ってきた台詞は予想もしなかったもので…。

「南野さんさ、彼氏とかいる?」


ほぼ初対面の女子にいきなり彼氏の有無を聞くなんて、すごい人だな…。
余程自分に自信があるのか…と、ぼたんは呆れ、クラスの男子は軽い嫉妬の視線を投げかけながらもその勇気を称え、答えに聞き耳を立てている。

だが当の本人の蔵馬はその質問に顔が真っ赤になり言葉に詰まっていた。
その質問に対してでも、もちろん男子生徒に対してでもない。

彼氏

その聞き慣れない単語に照れてるのだ。

「は、はい…い…ます。」
俯き真っ赤な顔で…それでも幸せそうに微笑みながらそう答える姿は、それはもう破壊的な可愛さで…。
答えに落胆する間も無く男子生徒の心を射抜いた。

赤い顔でそそくさと立ち去る男子を見て、彼氏がいようがいまいが言い寄る男は後を絶たないだろうと、飛影のこれからの苦労にちょっぴり同情するぼたんだった。



そんなぼたんを他所に蔵馬の頭の中では先程の単語が反芻されていた。


彼氏…
カレシ…
かれし…

で良いんだよね?

先輩、付き合ってくれるんだよね?
さっき私のこと好きって…聞き間違いじゃないよね。
夢じゃないかな…。
それにさっき先輩、私のこと蔵馬って呼んだ。
蔵馬って…。



『蔵馬…』

飛影の声が耳の奥に蘇る。


「っっ…」心臓止まりそう…!!
「ちょっと蔵馬、大丈夫?!」
「うん…ちょっと…先輩の事思い出しちゃって…」

私、今日先輩と放課後会うんだよね…。
大丈夫かな。


一抹の不安が込み上げた。


「蔵馬、あんた顔、めっちゃ赤いよ」
「う、うん…判ってる…。大丈夫…」

赤い頬を隠すように両手で覆い俯くも、その顔は幸せで満ちていた。

三年間の片想いが報われたその様子に、ずっと見てきたぼたんも嬉しそうに微笑む。
去年の飛影が言った『約束』を蔵馬から聞いたときは心底驚いた。
まさか飛影がそんな事を言うなんて。かなりの上から目線ではあるが、飛影が好きでもない相手と付き合うとは思えず、もしかしたら、飛影は蔵馬のことが好きだったんじゃないかと思った。
では何故忘れろなどと言ったのか…飛影の心理などぼたんに判るわけも無く、変に期待させてもと思い蔵馬には言わなかった。
でもこうして、約束通りお付き合いが決まったとなると自分の考えは間違っていなかったようだ。
飛影はきっと蔵馬が好きだったに違いない。何かしらの事情があったのだろう。それはいずれ蔵馬から聞くとして、今は親友の恋愛成就を喜ぼう。
ちょっぴり寂しくはなるけど…。
「蔵馬、良かったね」
笑顔でお祝いの言葉を贈る。
「うん。有難う…」
まだ少し赤い顔でお礼を言う蔵馬。


幸せそうに微笑みあう少女二人を、何人もの男子生徒が見詰めていた。











********

教室から飛び出して行ったまま体育館に来た飛影に何も聞けずにいた幽助は、席につくなり待ってましたと言わんばかりに乗りだし飛影に詰め寄った。

「なぁなぁ!飛影あれホントなのか?南野と付き合うのか?」

人の恋愛事情にどうしてこんなに興味を持つのか飛影にはさっぱり判らないが、幽助には色々と心配を掛けたので素直に話すことにする。クラスの連中も聞いているが…まぁ気にしないでおく。

「あぁ…まぁな…」

飛影のその返事にショックを受ける何名かの女子と驚く男子。
そして何故か喜ぶ幽助。
「!!マジか~。いやぁ~よかった~!!」
「なんでお前が喜ぶんだ…」
「だってよ、あの子が中一のときからずっとお前のこと追っかけてたの見てっからさぁ」

「それホントか飛影!!」
傍で聞き耳を立てていた同級生数人が飛影を取り囲んだ。
「三年間もあんな子に好かれてお前断り続けてたのか?」
「何ですぐに付き合わなかったんだ?」
「信じらんねぇ。もったいねぇ~」
あの美少女にも興味はあるが、あんな子を振り続けてきたなんて、飛影にも興味津々だ。
だが飛影は今まで幾度とされてきた質問に溜め息しか出ない。

「だろ?そう思うだろ?あの子、見た目も良いけど中身もすげぇ可愛い良い子でさ。なのにこいつ、ずーっと相手にしてなかったん…いって!!」
変わりに幽助が答えるが、これ以上余計なことを話されては堪らないと、机の下から飛影の蹴りが入った。

「わぁーったよ…」

飛影の言わんとすることが判ってこれ以上は何も言わないことにした幽助。
「何でお前みたいな無愛想で可愛げの無い奴がモテんだよ。」
クラスメイトの素直な文句に無言で頷いた。

「浦飯だって他校に可愛い彼女がいるっていうじゃねぇか。何頷いてんだよ。」
「あ?いやー…あいつは南野ほどじゃねぇけどな…」
急に矛先を向けられ、らしくなく照れている幽助に、『可愛い彼女』の存在を確信したクラスメイト。
「ったく…何なんだよおめーら…いいなぁ可愛い彼女がいてよ。」
「うっせぇよ!もう散れ!!」
嫉妬めいた台詞に、最後は幽助の怒声が飛んだ。

そんな中もだんまりを決め込む飛影。


彼女…?


蔵馬同様、彼もまた慣れないこの単語に戸惑っていた。






そしてやって来た放課後。
部活もない今日は、生徒は次々と教室から出て行き、友達同士これからの予定を楽しそうに立てている。


「飛影、今日は南野と帰るんだろ?」
「あぁ…」
「喜ばせてやれよな」
「な!?…にを言ってやがる」
「ひひひ!じゃあ明日な。俺も螢子んとこ行くわ」

からかう幽助を見送り、飛影も校門へと向かった。




校門…は止めた方が良かっただろうか…。


向かいながらふと思った。


あんな奴が校門なんて場所にいたら目立って仕方ないんじゃないだろうか。


飛影の心配は見事に的中する。









「ねぇ、南野さんだよね?俺、三年の…」

「誰か待ってるの?良かったら俺たちとさ…」

「無理ならせめてメアドとか教えてくれない?」

「俺、送ってこうか?」



飛影を待っている蔵馬に次々と浴びせられる誘いの言葉。
主に三年のようだが、蔵馬の周りには何人もの男子生徒が群がっていた。

「い…いえ…結構です…」
もっとハッキリと断れば良いのだが、新入生の女の子が上級生の大人と変わらない体格の男に囲まれてビビるなという方が無理だ。

「遠慮しないで~」
…笑顔がもう怖い。


でも、早く追っ払わないと飛影が来てしまう。キッと見上げ、断りを入れる。
「あ、あのっ!私ホントに人を待ってて…!!」

「ねぇ、彼氏はいる?いないなら俺なんてどお?」
…人の話を聞いちゃいない。

ほとほと困り果てていると…
「間に合ってる。そこをどけ」
響くような低い声が割り込んできた。

その声にその場にいる全員が振り返ると、そこには蔵馬の愛しの…
「飛影先輩…!」
心底ホッとして喜ぶ蔵馬の顔に、やはりここはまずかったと、飛影は後悔し自分を責めた。

「え…?君が待ってるの、緋山?」
そして案の定驚く上級生達。
「はい!ですので、失礼します!!」
そんな彼等からさっと離れ、飛影の傍に行くと、二人で学校を後にした。


残された上級生等は先程のクラスメイト同様、
「何であいつはあんなにモテんだ?」
とぼやき、去っていく二人の背中を見詰めていた。







**********

飛影の隣を並んで歩いて下校する…こんなことが出来る日をどんなに夢見たことか…。
蔵馬は世界中の全てのものに感謝したくなるくらいの幸せな気持ちで胸が一杯だった。

「すまん…」
そんな幸せ満載の蔵馬に掛けられた、飛影に言われたことの無い台詞。
「え…?」

「あんなところで待たせて…ああなることが予測できたのに…」

私を…あんな目に合わせたこと…気にしてくれてるの…?
どうしよう…嬉しい…!!


「い…いえ!そんな…大丈夫です」
「泣いてるだろ…どこが大丈夫なんだ」

「え?!」
うそ?!私またこんなトコで…!!

慌ててハンカチを取り出し目元を拭う。


「ご…ごめんなさい…違うんです!!先輩が私を心配してくれたことが嬉しくて…」

「そ、うか…?」
何かそんなことを言われると…自分の言ったことが恥かしくなる。

「それに…皆の前で私のこと、彼女だって言ってくれたみたいで…すごく嬉しかったです。だから怖かったけど…得しちゃった…」


「!!!」

そうか…あれは…そういうことになるのか…。
それにしてもなんでこいつは臆面も無くこういうことが言えるんだ!!

桜色に染めた頬に潤んだ瞳…
そんな顔で可愛いことを言われ、どうにか顔には出さないで居れてるものの飛影の胸中はもうてんやわんやだ。


「あ、あの…先輩…?」
そんな飛影の心情など判らない蔵馬。
先程の自分の言葉がどう飛影に伝わったのか些か不安になり…
「あの…私…先輩の彼女…と、思ってても良いですか?」
恐る恐る尋ねた。


「っっ…そ、うなんだろう?」
大丈夫だ、まだ顔には出ていない。改めて聞かれると本当に恥かしい。

視線を下に落とし照れ臭そうに答える飛影を見て、蔵馬は花が咲いたように笑う。
「嬉しいです…ホントに…夢みたい!!」

その顔を横目で確認した飛影の心に広がる安堵と後悔。


もっと早くお前の気持ちに応えていたら、この顔をたくさん見れたのに…。


あまりに子供だったあの頃の自分を呪いたくなる。


「先輩、これからよろしくお願いします。」
あんなにたくさん泣かせたのに、自分の隣で幸せそうに笑う蔵馬に愛しさが込み上がる。
二人で帰る。ただそれだけのことも、こんなにも嬉しい。

でも、


「蔵馬…」

「は…はい…」
愛しの先輩が自分の名を呼ぶ声。まだ慣れないその呼び方に心臓が跳ね上がる。

先輩…蔵馬って呼んだ…。
嬉しい!!
どうしよう…私顔赤くないかな?

落ち着けるように胸に手を当て、飛影の言葉を待った。


「お前、その敬語と先輩っての、止めろ」
こういうことは初めが肝心なもの。早めに訂正させなければ。

「え…」

名前を呼ばれただけで心臓が飛び出そうになっている蔵馬にはかなりの難題だ。
でもそれもまた彼女の特権のようで嬉しい。


「えと…じゃあ…飛影さん?」
「さんも余計だ」

「え?!」

「『彼女』なら対等だろう?呼び捨てで良い。」
ちょっぴり照れたように、ぶっきら棒に言う飛影に“呼んで欲しい”のだと解釈した蔵馬。

ちょっと恥かしいけど…
勇気を出して声に出す。


「ひ、え…い…」
ぽそっと一回。


自分を呼ぶ幸せに満ちた顔…
目が釘付けになる。


「ひえい…」
確かめるようにもう一回。


そしてその声は、水面に舞い落ちる花弁の様に、


「飛影…」
最後にもう一回、今度はハッキリと。


一つ一つ、波紋の様に広がり飛影の心に染み渡る。



「…っっ…やっぱりまだちょっと恥かしいです…ね…」
照れ笑いを浮かべ、飛影のいる右側を向くと…

「~~~~~~~~っっっ」
自分から顔を背け俯き、耳まで真っ赤にした飛影が。
「!!!???」
自分も顔が紅潮するのが判り、飛影から顔を背ける。



え?え?
せ…先輩が耳まで真っ赤?!
何だか可愛い…。
先輩がこんなに照れるなんて…私…自惚れても…良いのかな…。



くそっ!なんだ…?何なんだあの声と顔は…!!!!
反則だろあんなの!!
名前くらい平気だと思ったのに!!






顔を真っ赤にして歩く二人の間の距離は10センチ。
もっとくっつきたいけど、まだ出来ない。
もどかしくて、ちょっぴり悔しい…。


でも、

そんな距離さえ愛しい、そんな帰り道。




続く♬*゜

*.:・.。**.:・.。**.:・.。**.:・.。**.:・.。**.:・.。**.:・.。**.:・.。**



お疲れさまでした~💦
相変わらず甘っちょろくて稚拙な文章ですみません💧

でも少しずつラブラブな二人を登場させられてホッとしております(*´ω`*)

これからどんどんラブラブ甘い二人が出てくると思いますが…(^_^;)私自身はむっちゃ楽しく愛を込めて書いておりますので💦
優しーーーく見守って頂けたらと思います(*´ω`*)ゞエヘ



ご覧いただき有難うございました!!




拍手有難うございます~‹‹\(´ω` ๑ )/››‹‹\( ๑´)/›› ‹‹\( ๑´ω`)/››~♪
次も頑張ります✧*。
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プロフィール

舞彩

Author:舞彩
名前/舞彩(マイ)
生年月日/19××年2月3日
出身地/一番人口の少ない県
趣味/飛蔵(蔵飛も少々)のお絵描きやお話し作り。カラオケ。冬限定で編み物。ダイエット(悲しすぎる趣味)
好きなモノ/飛影と蔵馬!!
チョコレート。和菓子。メロンパン。カフェオレ。紅茶。通販雑誌(見るだけってやつ)
嫌いなモノ/カメムシ(殺虫剤で死なない恐ろしい虫!)、カエル、シイタケ、グリーンピース
幽白歴/約22年。昔と変わらず(それ以上?)今もこの作品、そして飛影と蔵馬を愛しています!

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