小さな恋の物語・第一章 act.2 第二印象

早々と続きです(^_^;)


前回の蔵馬ちゃんを可愛いと言って頂いて舞い上がっております ヽ(^◇^*)/ ワーイ

皆様心が広くてらっしゃる!!
有難うございます(*^-^*)


今回は少し短めなのでサクッとお読み頂けると思います。

二度目の接触をした後の二人の様子を、引き続き温かい目で御覧くださいませ(^o^;)





それでは追記よりどうぞ。






『第二印象』



先程飛影にヤジを飛ばしたのはもちろん、幽助。
そんな幽助の傍まで近付くと飛影はすぐに質問攻めに合った。

「なになに?あの子、例の美人の新入生じゃねぇか?あんな子がお前に何の用だよ!?」

幽助が興味津々に尋ねてくるが「お前に関係ないだろ」と一蹴する。

「何だよ~教えろよ~。相変わらず可愛くねぇな。」

「…昨日、職員室で会っただけだ。」

ぼやく幽助に鬱陶しそうに説明しながら、彼のすぐ後ろの自分の席に座る。

「会っただけの子が何の用で来るんだよ。何があったんだ?」

尚も聞いてくる幽助と、近くで聞き耳を立てているクラスメイトに飛影は心底嫌そうな顔をした。
説明するのも面倒で黙っていると
「何だよケチ!」
不貞腐れたように返してきた。

「馬鹿かお前…聞いてどうする。あの女が気に入ったのか?」

子供のような発言をする友人に呆れたように言い返す。

「あれだけの美人だぜ。誰だって気になんだろ?」
異性に興味を持ち始める健全な男子中学生の発言にも飛影は「そうか?」の一言。
「?お前気になんねぇの?」


…確かに昨日から気にはなっていた。
だが『美人だから』というのとは違う気がする。
美人な奴だとは思うが、『美人』という類いの女は他にもいる。
気になる種類が違う感じがしたのだ。

だが、他人など気にしたことなど無かった飛影はそれを上手く説明することは出来なくて…。
「…そんな理由でいちいち気にするか」

そう言うしかなかった。

「お前そりゃ健全な男子とは言えねぇぞ。」

馬鹿にしたような物言いをする幽助にカチンときた飛影は
「ならお前は健全な男子らしくユキムラケイコの事でも気にしてろ。あれだって美人の類いだろう?」
と、彼の弱点、幼馴染みで同級生の雪村螢子の名前を出した。

近くにいたクラスメイトがプッと吹き出す。
「ば…ばっきゃろ~!あんなのは美人って言わねぇよ!」

案の定慌てふためいた幽助は、笑うクラスメイトに「そこ!笑ってんじゃねぇよ!」と怒鳴って余計に笑われ、居心地が悪くなったのか教室から出て行った。


その姿を溜め息混じりで見送った飛影は、先程の幽助の質問をもう一度考えていた。


…気にはなる。なっている。
あんな下らんことをいちいち気にしてこんな所にまで来る奴などいないだろう。
真面目そうな奴だったし無理も無いかもしれないが…。それにしたって…。
謝っておかないと後で酷い目に合わされるとでも言われたのだろうか。
自分の素行の悪さは自覚しているし、尾ひれの付きまくった悪い噂も耳に入っている。
でもそれにしては怯えている様子もなかったな…。
あの顔はむしろ…。


そこまで考えてハッとする。


馬鹿馬鹿しい…なに考えてんだ俺は…。

自分自身に呆れ、席を立つと幽助と同じく教室を出た。






**********
「蔵馬~!どうだった?大丈夫だった?」
教室に戻ると心配していたぼたんが駆け寄ってきた。

「ぼ…ぼたんちゃん…。」
急いで帰ってきたため呼吸が荒い。
そんな蔵馬の様子にぼたんは更に慌てた。

「何?何か酷いこと言われたの?」
自分のせいで親友に何かあったのではないかと心配で堪らない様子のぼたん。
そんな彼女の腕をぐいぐいと引き、教室の隅による。

「蔵馬?一体…」
「あのね…ぼたんちゃん…。」
深呼吸をして呼吸を落ち着け、ぼたんの耳に口を寄せると、

「私…飛影先輩のこと、好きになっちゃった…。」

小声で打ち明けた。





まさかこんな展開になるとは思ってもみなかった。
ぼたんが姉のあやめから聞いた飛影という生徒の印象は、お世辞にもイイ人とは言い難く、真面目で秀才で美人の蔵馬が好きになるなんて想像も出来ない。

「え?!ちょっ…ぼたんちゃん?」
軽くパニックになったぼたんは、自分がされたように蔵馬の腕を掴むと、ぐいぐいと引っ張り教室から出て行った。


蔵馬が引っ張り込まれたのは、女の子のナイショ話の定番場所…女子トイレ。
壁際まで行くとぼたんが声を荒げた。

「ちょっと蔵馬本気?!飛影さん?!…んぐっ!」声の大きさに蔵馬が慌ててぼたんの口を塞ぐ。
「ぼたんちゃん!そんな大声で…!」
「ご…ごめん…びっくりして…。」

二人はトイレに誰もいないことを確かめると再び話始めた。


「本気で言ってるの蔵馬…。」
未だに信じられない様子のぼたん。
だが蔵馬はそんなぼたんを他所にポッと頬を赤らめ、信じられないくらい可愛い顔で語り出す。

「うん…。あのね…、飛影先輩、全然怖い人なんかじゃないよ。言葉遣いはちょっと乱暴かもしれないけど、口調ほど冷たく感じなかったし、すごく優しい目をしてるし、声もすごく素敵だし、何より笑った顔がとっっってもかっこ良かった!」

先程感じた飛影の印象を一気に話した。

それを聞いたぼたんは、自分が思い描いていた飛影の人物像とのあまりの違いにただただ驚いていた。

「な…なんか…私の聞いてた話と全然違うんだけど…。その人本当に緋山飛影さん?」
「聞いてた話って?」
呆気に取られた様子のぼたんを不思議そうに見詰め首を傾げる蔵馬。

「いや…私が聞いてたのは、飛影さんって、とにかく無愛想で無口で…人前で滅多に笑わない人だって…。」
「うん、確かに表情豊かって感じではないかなぁ。でも私は気にならなかったよ?」

「それにね、性格も冷たいらしいし、よく外で喧嘩もしてて、警察沙汰もしょっちゅうだって…」
「やめて!」

飛影の悪い話ばかりするぼたんに蔵馬の強い静止が入る。

「ぼたんちゃん…そんなのただの噂だよ…。先輩冷たくなんかなかったもん…。喧嘩だって…もし本当だとしても何か理由があるんだよ。」

今にも泣きそうなほどに悲しげな顔をする蔵馬の様子に、恋は盲目って本当なんだな…とぼたんは思った。
こうなると周りがどう言っても無駄だろう。
そう言えばあやめも「でもあのコ、妙にモテるのよね~。とくに年上に。うちのクラスのコも騒いでたもん。」なんて言っていたな…。そんな事を思い、これ以上反対するのは止めようと思った。

「うん、そうだよね…。私も実際見た訳じゃないし。それに好きな人の事悪く言われたら悲しいよね。ゴメン。私、応援するから、頑張って!」
そう伝えると蔵馬は「ありがとう!」と、花のように微笑んだ。

その顔は同性から見てもドキッとするくらい可愛くて…
そりゃこんな可愛いコに話し掛けられたら誰だって優しくもなるか…
と、蔵馬から聞いた飛影の話にも納得してしまったぼたんであった。


見れば蔵馬は今だ頬を赤らめ幸せそうに微笑んでいる。
飛影のことを考えているのだろう。

すごく心配で少し寂しいけど…親友の初恋を見守っていこうか。

ぼたんは優しい小さな溜め息を一つ吐くと、蔵馬の手を取り教室へと戻って行った。





続く




ご覧いただき有難うございました(*^-^*)


拍手有難うございます~!!
嬉しいです! ヒャッホ-ィ☆⌒☆⌒☆⌒ヾ(*>ω<)ノ
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プロフィール

舞彩

Author:舞彩
名前/舞彩(マイ)
生年月日/19××年2月3日
出身地/一番人口の少ない県
趣味/飛蔵(蔵飛も少々)のお絵描きやお話し作り。カラオケ。冬限定で編み物。ダイエット(悲しすぎる趣味)
好きなモノ/飛影と蔵馬!!
チョコレート。和菓子。メロンパン。カフェオレ。紅茶。通販雑誌(見るだけってやつ)
嫌いなモノ/カメムシ(殺虫剤で死なない恐ろしい虫!)、カエル、シイタケ、グリーンピース
幽白歴/約22年。昔と変わらず(それ以上?)今もこの作品、そして飛影と蔵馬を愛しています!

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