勇気を振り絞って……小さな恋の物語・第一章 act1始まり

こちらは時折描いております、女の子蔵馬ちゃんの中学時代のお話です。



え~…とですね、これは私が初めて書いた小説なのですが、元々お披露目するつもりで書いたわけではなかったんですよ;


私はパソコンというものが殆ど使えないアナログ人間なのですが、「文字くらいさくさく打てるようになりたい!」とは常々思っておりまして…。
ある日、すっかりオブジェと化した我が家のパソコンを起動してみました。



旦那が時折CDをコピーしたり、写真を整理したりするためだけのパソコン。
回線を繋げても無いので、文字を打つくらいしか出来ないけど、練習にはなるし、やってみるか!と思ったのです。



でも、ただ練習するだけじゃつまんないし…と、その時ある方の影響でハマっていた飛蔵の学生パラレルを書いてみることにしました。


でも、初心者だし女の子のが動かしやすいかも…。
そんでもって、高校生じゃなくて中学生くらいの甘酸っぱ~いのが良いなぁ。エッチとかまだ書けないし(笑)

んでもって、卒業で涙するのが良い!

よっしゃ!
先輩飛影くんに恋をする女の子蔵馬ちゃんだ!!

…と、なったわけです(*^-^*)



なのでですね、練習で始めたものですので、小説とは言い難い代物なのですが…
タイトルも安直だし(^_^;)(でも敢えてそのままで…;)

私の描く高校生の飛影くんと蔵馬ちゃんがどのように恋をして結ばれたのか、それだけでも知って頂けたらなぁと思ったのと、何よりこの二人を大好きだと言って下さる方がいらっしゃいまして…(*^-^*)


勇気を振り絞って、載せてみることにしました!!


本当に拙い文章ですし、蔵馬さんが女の子ですので、もはや飛影と蔵馬という名が付いているだけのただのベタベタな恋愛モノではありますが…(^_^;)

そんなの気にならないし、少女漫画ノリwelcomeよ!
な~んて方は、追記より御覧頂けたらと思います。


前置きが長くなりましてすみません;

ほんの少しでもお気に召して頂けますよう…。








それではどうぞ!










『小さな恋の物語』第一章・ act.1 始まり



柔らかな春の陽射しが心地良い新学期。
ここ、2年生の教室では、午前中行われた入学式を終え教室に戻ってきた生徒達が、担任が来るまでの僅かな休憩時間を楽しんでいた。


そんな賑やかな教室で男子生徒の話題の中心にあったのは、とある女生徒の事。


「見たか?!今年の新入生代表の子!」

「おぉ、めちゃめちゃ可愛かったな~。」

「あの子、頭もすげぇ良いらしくて全国でもトップクラスらしいぜ。」



そんなはしゃぐクラスメイトの様子を、教室の隅の席から冷めた目で見ている生徒が一人…。
「幽助、あいつらは何を騒いでるんだ?」
そう自分の前の席に座る友人に声を掛けたのは、この学校の問題児…飛影。

「あぁ、お前遅刻してきたから知らねぇよな。なんかよ、今年の1年にすんげぇ美人が入ってきたんだと。」


珍しく遅刻せずに登校し、事の経緯は知っていた幽助だったが、同じく問題児の彼が退屈な入学式に出るわけもなく、あくまで大まかな説明をするだけに終わった。

「美人って…。1年なんてついこの前まで小学生じゃないか…。馬鹿馬鹿しい…。」
飛影は眉を顰め大きな溜め息を吐いた。

言っている事は大人びているが、色恋沙汰にはまだまだ興味もない子供。何かと面倒臭い女と話すよりも、幽助や桑原と話している方がずっと面白い。
スポーツも出来てクールな性格の飛影はモテない訳ではなかったのだが、カノジョなんてものを作る気も、欲しいという気持ちも皆無だった。


まさかそんな自分が、今馬鹿にしていたクラスメイトと同じように思うなんて…。





放課後、入学式に遅刻をしてきた飛影は担任に捕まり、職員室に引っ張り込まれた。
待っていたのは長い長いお説教…。
反発したい気持ちは山々だったが、出来るだけ早く終わらすには我慢するのが一番だと、早口で説教をする担任の足元を眺め、話を聞き流していた。

「判ったか?飛影。お前ももう先輩になるんだからな?後輩の見本になる行動を取らなきゃいかんぞ?」
「ハイワカリマシタ」
ここでこう言えば終わるだろう…。そんな考えでしただけの形ばかりの返事に、溜め息を漏らしながらも担任は解放してくれた。
踵を返し欠伸をしながら立ち去る飛影に、これからの一年間の苦労が簡単に想像でき、再び担任は深い溜め息を吐いた。


まだ幽助たちは教室に居るだろう…時間もあるし、帰りは何処かに寄って何か食べよう…。
そんな事を考えながら、そして先程の長いお説教の苛立ちも手伝い、勢いよく職員室の扉を開けた飛影。

と、その時…
「きゃっ…」
甲高い女生徒の声と共に足元に落ちてきたプリントの束。
思わず軽く舌打ちをして睨み付けた飛影だったが…次の瞬間、目の前にいる見たことの無い生徒に目を瞠る。


翡翠のような色をした大きな瞳に紅く長い髪、桜色の整った唇、透き通るような白い肌…。
まだ顔に幼さが残るものの、『美人』という言葉がピッタリくるような、そんな生徒だった。

そして、ふと思い出した教室での会話…。

まさかこいつか?

そんな事を考えていると、
「ご…ごめんなさい…。ビックリして…」
少し怯えたように謝罪してきた。
まぁ睨んだのだから仕方ない…。自分の目付きの悪さは自覚している。
飛影は無言で足元のプリントを拾い手渡してやった。

と、同時にその少女と視線が交差する。

目が離せなかった。

その深い翡翠の輝きに捉えられ、飛影は金縛りに合ったように固まった。

プリントを受け取った少女も固まっているように見える。


暫しの沈黙。


「あ…あの…」
少女の口が僅かに開いたとき…
「おぉ!南野!入学早々すまんのぅ」
背後から突然聞こえた教師の声に、飛影は我に返った。
「今日の式での挨拶、素晴らしかったぞ」そう言いながら近付いてきたのは飛影の1年の時の担任、コエンマだった。

…面倒なやつが近付いて来た…。
そう思いながらも飛影はコエンマの言葉を反芻する。

式での挨拶…やっぱりこいつか…。
成る程。クラスの連中が騒ぐわけだ。

すんなり納得した自分に若干の戸惑い。

そんな無言で佇む二人の生徒の様子に気付いたコエンマは、
「どうした?南野。何かされたか?こやつは危険だから近付いちゃいかんぞ?」
飛影の頭をワシャワシャと掴み、何とも失礼な言葉を言い放った。
「やめろコエンマ!」鬱陶しそうに手を叩く飛影に「こりゃ先生と呼ばんか!」と笑いながら軽く小突く。

子供扱いされ腹が立ったが、こいつに関わると後々面倒だと思い直し、飛影は何も言わずに立ち去ることにした。
「あ…あの…違います。先生…私が…」
ミナミノという生徒は自分をフォローしようとしたが、それを聞くのも面倒で飛影は無言で横切った。
「こりゃ!飛影!明日は遅刻するなよ!」
そんな教師の言葉も無視をして。




その日の帰り…
予定通り幽助や桑原と合流し、ハンバーガーを食べながら他愛ない会話を楽しんでいた飛影だったが…。
職員室で会ったミナミノという1年生の顔が脳裏に焼き付いて離れずにいた。







*********
春とはいえ、夜はまだまだ寒い。
ブランケットを膝に掛け、温かいミルクティーを飲みながら机に向かい、蔵馬は今日の出来事を日記に書いていた。宿題としての日記なので、自分の気持ちを詳しく書くわけでもない、当たり障りのない内容のものだ。
そんな日記を書く為に、今日の出来事を思い返していると、ずっと気になっていた職員室で会った少年の事が頭に浮かんだ。
一度頭に浮かぶと中々離れてくれないあの生徒…。

自分が驚いて持っていた物を落としてしまったのに、何だか先生は誤解していたし、きちんとお礼も言えなかった。
先生との会話の様子から上級生であることは判る。先輩に物凄く失礼なことをしてしまった。
もう一度きちんと謝ってお礼を言いたいけど…。
名前は…確か飛影さんって先生が言っていた。でも学年もクラスも判らない。

「どうしよう…」大きな溜め息を吐きながら独り言を呟く。

暫く悩み、そして出した結論は、明日一番に学校に行ってあの先輩が登校するのを待っていよう…という、安易なものだった。
それでも、結論が出たことでほんの少し気が楽になった。
早く宿題を片付けて今日は早目に寝よう…。そう自分に言い聞かせ、再びノートに向かった。



パジャマに着替えてベッドに入り、蔵馬はもう一度飛影を思い出す。


先生の言い方もかなり失礼だったけど、あの感じから察するにあまり素行の良い生徒ではなさそう…。
言葉遣いも乱暴で、所謂『不良』なのかなと思う。
でも…プリントを手渡してくれたときの彼の顔はとても優しそうだった。
何よりあの深紅の瞳が頭に焼き付いて離れない。思い出すと鼓動が早くなる気がする。
初め睨まれたときは少し怖かったけど…大丈夫。きっと、イイ人…。


会ったばかりの少年を想い、瞳を閉じた。






早目に寝たお陰でスッキリとした目覚めだった。てきぱきと身支度を整え、母のいるキッチンに顔を出す。
「あら、蔵馬おはよう。今日は随分早起きなのね。」
母が朝食の準備をしながら娘に朝の挨拶をする。
「おはよう、お母さん」蔵馬は返事を返し、「ごめんね。今日ちょっと用事があって…少し早目に出るね」と続けながら席に着いた。
「あら…そうなの?じゃあ急いで用意するわね」そう言いながら朝食の準備を急いでくれた母にもう一度ごめんねと謝り、蔵馬は朝食を待った。
本当は緊張してて食欲は無いのだけど…。










二時間目のチャイムが鳴り響いた。
今日は入学二日目ということもあり、一時間目は自己紹介に終わり、これから始まる二時間目はクラスの班決めと役員決めだった。

蔵馬は本日何度したか判らない溜め息を吐きながら窓の外を眺めた。



朝一番に登校した蔵馬は、誰も居ない教室から窓の外をじっと見詰めた。
教室の窓からは学校の正門がよく見える。一階にある1年生の教室からなら見掛けてすぐに行けば間に合うと考え、蔵馬は教室で待つことにした。
まだ部活の朝練とかも無さそうだし、来てないはず…。ここから見てればすぐに判る。
そう思ったのだが、彼は始業のチャイムが鳴っても現れなかった。
友人の「何外ばかり見てるの?」なんて言葉をかわし、見続けたにも関わらず…。


ホントに遅刻ばかりしてる人なのかなぁ…。今日一日見てたらいつか来るかなぁ。トイレとかどうしよう…。
ぐるぐる思案していると…
「じゃあ南野、お願い出来るか?」
と、突然のコエンマの言葉。

「はい!」
思わず声を上げてしまい、周りから拍手が起きる。
……どうやらクラス役員長に決まったらしい。

蔵馬は愛想笑いを浮かべながら、心の中で再び深い溜め息を吐いた。








昼休憩、母の作ってくれたお弁当を食べながら、蔵馬は机を挟んで目の前に座る友人に聞いてみた。
「あのね、ぼたんちゃん…ちょっと聞きたいんだけど…。私捜してる人がいて…」
さっさとお弁当を食べ終え、おやつのチョコレートを口に入れようとしたところでぼたんの動きが止まる。
「なになに?やっぱりもう気になる人が出来たの?だから今日様子がおかしかったんだ~♪」
からかうように言うぼたんに蔵馬は慌てて訂正する。
「違うよ!ただ私…御礼が言いたくて…」


蔵馬は昨日の出来事をぼたんに話した。



「それでね、その先輩、飛影さんって言うんだけど、ぼたんちゃん知ってる?」
3年にあやめという姉がいるぼたんなら何か知っているのではないかと思ったのだ。

「飛影?今飛影さんって言った?」
「!?ぼたんちゃん知ってるの?」
蔵馬の顔がぱ~っと明るくなる。
反対にぼたんは戸惑いの表情を浮かべていた。


ぼたんが言うにはその先輩は『緋山 飛影』という2年生の生徒らしい。
浦飯 幽助、桑原 和真 という不良といつもつるんでいる、この学校の問題児。

「そういう人達は正門から来ないらしいよ。正門だと教室から丸見えだから先生に見付かるし。秘密の抜け道とかあるんじゃない?」

その事実に蔵馬は落胆した。
もし毎日遅刻をしていて、尚且つそんなとこから来るなら、いくら教室から眺めていても見付からない。
偶然会えるのを待つのか…。

「どうしよう…。ちゃんと謝ってお礼を言いたいのに…」

正直ぼたんには何をそんなに気にするのか判らないのだが、あまりに落ち込む蔵馬にそんなことは言えず、一つ提案をしてみた。
「そんなにお礼が言いたいなら2年生の教室まで行ってみたら?さすがにもう来てるでしょ」
「え…?」
大きな瞳をさらに大きく開き、驚いた顔をする蔵馬。
それもそうだ。新入生が上級生の教室に行くなんて相当の勇気がいる。
ぼたんだってまさか蔵馬がそこまでするとは思ってなかった。

だが、
「…そうよね。ちゃんと言いたいなら待ってるだけじゃ駄目だよね。私行ってくる!」
蔵馬は両手をぐっと握り締め立ち上がると、机の上にあった空の弁当箱を片付け
急いで教室から出て行った。

「ちょっと…まずかったかな…」
素直な蔵馬に冗談が通じず、ぼたんも慌てて教室を出た。





2年生の教室へと向かう階段を一つ一つ上がっていく。
クラスはA~Eの五クラス。2年A組から順番に見ていこうと思っていた。

「蔵馬…本当に大丈夫?飛影さんってすごく恐いって噂だよ?」
言い出した手前、着いてきたぼたんが心配そうに話し掛ける。
「大丈夫だって。私一人で行けるから。お礼も一人で言えない奴なんて思われたくないもの。それに…」
「それに…何?」
「ううん。とにかく大丈夫だから、教室で待ってて」
そう告げると、蔵馬は一人で階段をゆっくりと上がって行った。



それに…私は恐い人じゃないと思うから…。





2年生の教室の前に来た。

まずはA組から。
「よし!」小さな声で自分に喝を入れると、2ーAと書かれた教室に向かい、ゆっくりと顔を出す。

居ない…。

何だかジロジロ見られてるけど、想定内だし、気にしないでおこう。


次、2ーB。
ここにも居ない。


早くも蔵馬は心配になってきた。
もしかしたら今日学校に来てないのかな…。思い切って誰かに聞いてみようか…。そんな事を考えながら2ーCを覗く。
……居ない…。
軽く溜め息を吐いて隣のD組へ……
行こうとしたところで、蔵馬の前に女生徒が三人近付いて来た。

「あんた、1年でしょ?入ったばっかで2年の教室に何の用?」

威嚇するような物言いに、思わず後ずさる。
「いえ…あの……私人を捜してて…。飛影さんっていう方、こちらのクラスですか?」
少し怯えながらも勇気を出して目の前の先輩に聞いてみた。
「飛影くん?飛影くんにあんた何の用よ?」
さらにキツクなった言い方。

……それは貴方には関係ないでしょう。
何て事はもちろん言えず、
「いえ…いいです。突然すみませんでした。」と頭を下げた。

すると
「そこ、邪魔だ。どけ。」
教室の入り口、廊下を背にしてた蔵馬の背後から聞き覚えのある声。振り返ると、そこには捜していた彼が。

「あ!飛影くん!この子、飛影くんに用があるみたいよ。なになに?知り合い?」
さっきまでとは打って変わった女生徒の態度に、飛影がなかなかの人気者であることが伺えた。
だが、そんな事などどうでも良いと言わんばかりに三人を睨み付ける。
途端、女生徒たちは黙り込み、少し残念そうにその場を離れた。



「俺に何の用だ」
蔵馬に顔を向けると飛影はぶっきらぼうに声を掛けた。
自分に向けられた顔と声に蔵馬の心臓がドクンと跳ね上がる。

燃えるような深紅の瞳は鋭いけれどどこか温かみがある、優しい瞳。
中学生とは思えないくらい落ち着いた低い声。
小柄だけどバランスの整ったスタイル。
その全てが蔵馬の心を捕らえて離さない。

心臓は煩いくらい高鳴っている。

「あ…あの…」
やっとの思いで絞り出した声は恥ずかしいくらい上擦っていた。

「わ…私…、1年A組の南野蔵馬といいます。あの…昨日の事…覚えていらっしゃいますか?」
胸に両手を当ててどうにか呼吸を整え、ゆっくりと言葉を繋げた。

「コエンマのクラスの奴だろ?昨日の事とはどういう事だ」
教師を呼び捨てにする飛影に少々驚きながらも、覚えてくれた嬉しさにほんの少し笑みが溢れる。

少し呼吸を整えゆっくりと言葉を紡ぐ。
「あ…あの…昨日私が落としたプリントを拾って下さったのに…私がきちんと説明出来なかったせいで先生に誤解されてしまって…どうしても謝りたくて…。すみませんでした…」

そう告げる蔵馬に飛影は目を見開いた。

「…それだけのためにここに来たのか?」
驚きと、少し呆れたような口振りだった。
「はい。あの…本当は先輩が登校されたときに言おうと思ったのですが…見付けることが出来なくて…。ご迷惑かとも思ったのですが…。すみません。」
ぼたんから正門からは来ないという情報を得たことは伏せておき、突然来た事に対する謝罪も述べる。


確かに迷惑と言えば迷惑だった。
学年…いや、校内でも一番の美人で優等生であろう生徒が自分のような者に話し掛けているのだ。
先程から好奇と羨望の視線が痛いほど飛影に注がれている。早くこのやり取りを終えたいのだが、何故か飛影は蔵馬に対しては先程のクラスメイトのように冷たくあしらうことが出来なかった。

「あの…本当にすみませんでした。」
再度謝罪をして丁寧に頭をさげる蔵馬。
それに対し、
「あんなものどうってことない。気にするな」と、自分にしては酷く優しい物言いをした事に戸惑う。

その感情を隠し、顔を上げ尚も不安そうにしている蔵馬に「慣れてる」と付け加えた。

「え…?慣れ…てる…?」
意外な言葉に蔵馬は目をぱちくりとさせる。

慣れてるとは、どういう事だろう…?


その直後…
「飛影~!おめぇ下級生の女の子に何してんだよ。また泣かしてんのかぁ?」
教室の隅の方から聞こえてきた元気な明るい声。突然の事で蔵馬には誰が言ったのかは判らなかったが、飛影には誰なのか直ぐに判ったようだ。

飛影は視線を一度声がした方へ向け、一睨みすると再び蔵馬の方を向き、
「こういうことだ。慣れてる。」
と、言った。

その顔は少し微笑んでいるようにも見え…
蔵馬の落ち着けた鼓動が再び早くなった。
「判ったら早く行け。お前といると目立って落ち着かん。」
酷く素っ気ない言い方をすると、飛影は教室の中へと入ってしまった。

だが、その素っ気ない物言いも蔵馬の耳には優しく聞こえ…
「あ…あの!プリントも…有難うございました!」
思わず飛影の後ろ姿に声を掛ける。

飛影は振り向く事はなかったが、その後ろ姿にさえときめいた。

最早クラス中の視線が蔵馬に集中しているが、そんなことは気にならないほど飛影で心が埋め尽くされていた。

蔵馬は笑顔のままその場を立ち去ると、足早に1年生の教室へと向かった。



階段をかけ下り、廊下の角まで来ると立ち止まり胸に手を当てる。


胸の動悸が激しい。

決して走っていたからではない。

瞳を閉じ思い浮かぶのは飛影の顔。




そっか…だから私あんなに気になってたんだ。
多分、昨日…あの、紅い瞳を見た瞬間から…。




私…飛影先輩が…好き。











続く





後書き…

ね?ベタベタでしょ?( ̄▽ ̄;)
まぁでもこんなベタベタなモノを書けるのも二次創作の良さってことで…(*^-^*)


ここまで読んで下さいまして有難うございます!! (^з^)-♪




そしてそして、
拍手有難うございます~!!
めっちゃくちゃ嬉しいです~ °゚°。。ヾ( ~▽~)ツ ワーイ♪
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プロフィール

舞彩

Author:舞彩
名前/舞彩(マイ)
生年月日/19××年2月3日
出身地/一番人口の少ない県
趣味/飛蔵(蔵飛も少々)のお絵描きやお話し作り。カラオケ。冬限定で編み物。ダイエット(悲しすぎる趣味)
好きなモノ/飛影と蔵馬!!
チョコレート。和菓子。メロンパン。カフェオレ。紅茶。通販雑誌(見るだけってやつ)
嫌いなモノ/カメムシ(殺虫剤で死なない恐ろしい虫!)、カエル、シイタケ、グリーンピース
幽白歴/約22年。昔と変わらず(それ以上?)今もこの作品、そして飛影と蔵馬を愛しています!

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